2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

政策科学の役割

マックスウェーバーの「社会科学と社会政策にかかわる認識の『客観性』」による説明がある。 1 目的と手段 何かを求めるときには、それ自体に価値があるためか、究極において求められるものの実現、達成に役に立つからか、どちらかである。例えば、地球の温…

OECDの Average Wage

OECDのAverage Wageは、年間の平均賃金の水準と傾向を、国際的に比較するための指標である。ここで、比較すべき「賃金」と考えられているものは、1時間当たりの賃金である。欧米では、Wage とはそういうものなのだ。日本では、月給、あるいは年収を賃金とい…

OECDのHourly Earnings

OECDのMain Economic Indicator の一つにHourly Earnings がある。その名の通り、名目時間当たり賃金を示している。国際比較に有益なのだが、残念なことに、このデータは日本だけは月額になっている。他の国は時間額なので、比較には注意が必要だ。 OECDのサ…

円安防止

アメリカの長期金利が上昇して、資金の流出が進み、円安が進んだとする。これが消費者物価の上昇をもたらし、この上昇に耐えられなくなって、円安進行を止めるため、日本の長期金利上昇を容認したとする。このとき量的な緩和を続けられるだろうか?これを検…

約束

なぜ、約束をしたら、守らなければならないか?(契約の拘束力) 人が自由な意思できめたことは、責任をもって守るべきであるからといえる。自己決定あるいは自己責任という考え方に基づく。 個人の自己決定は何故尊重されなければならないか? 義務論からの…